FTMの為のブログ

平成19年性別変更。嫁あり子あり。好きなものはビール、筋トレ、サーフィン、タイ料理。一歳になる息子が可愛すぎて毎日悶絶。基本真面目にFTMのFTMによるFTMの為の情報を発信していきます。

FTMの僕がAIDで子供を授かることを決めた理由

結婚したら子供が欲しい、

 

とはそこまで強く思っていなかった僕がなぜ子供を作ることを決めたのか。

 

AIDによって実際に子供を授かるまでの記録を綴っていきたいと思います。

 

ちょっと長くなりそうなので

 

小分けして投稿していきます。

 

作ろうと思ったきっかけ

 

結婚を機に自然と子供を意識し始めたのが一番の理由。

 

周りが子供でき始めたとかではなく、

 

結婚したことによって家族のあり方とか自分の理想の家族像を考えることが増えました。

 

その中で好きな人の子供が欲しいと思い、妻も意見が一致したという感じですね。

 

また妻の連れ子がいるのですが、その子も兄弟が欲しいと望んでいたこと、

 

将来僕たち親がいなくなっても、助け合える兄弟が入ればきっと心強いだろうと

 

いう事もきっかけの1つです。

 

AIDを選んだ理由

 

精子を持たないFTMの僕が子供を持つには、選択肢は2つ。

 

AIDで第三者からも精子提供を受け、人工授精するか

 

養子をもらうか

 

血縁云々ではないが、やはり出来るだけ今いる子供のことを考えると、

 

血の繋がりはあった方が良いし、僕も好きな人も子供が欲しい。

 

しかし、AIDのデメリットとして、

 

将来子供本人にAIDとして生まれたことを伝えるべきなのか、

 

権利はあるのかという問題も終結していませんし、

 

親は隠し続けるべきなのかも正解も答えもないのが現状です。

 

海外では子供が遺伝子上の父親を知る権利があるとしてきちんと認められていますが、

 

現状の日本では認めていませんし、基本知ることはできないと断言しております。

 

しかし、海外の状況をふまえ、

 

2017年6月に国内のAID治療の約半数以上を占めている慶応病院が

 

精子ドナーの同意書を変更しました。

 

匿名性を守る考えは変わりませんが、生まれた子供が情報開示を求めた場合は

 

情報の開示を求められる場合があると明記したのです。

 

これによって新規のドナーが確保できなくなり、

 

2018年8月から慶応病院は新規受け入れを中止しています。

 

僕らが治療を始めたのはそれ以前でしたが、元々AID治療をしている数少ない病院の為

 

実際に治療が受けられるまで1年以上かかると言われていました。

 

ただ僕たちにはある理由で時間がなかったため、

 

慶応病院での治療は断念せざる得なかったのです。