個人ドナーを使って病院で人工授精をする方法
現在AIDを行なっている病院で、
なおかつFTMの受け入れを行なっているところは国内ではほぼ無いに等しいです。
数年前では全国に何箇所かあったので、
長い待ちがあるとしても籍を入れている夫婦なら誰でも治療をすることが出来ました。
しかし、いわゆるこの正規ルートがなくなってしまった為に、
子供を望むたくさんの夫婦が、前に進めない状況をもたらしています。
ただし他にも安全な方法はあります。
病院での人工授精
以前の記事にも書きましたが、個人ドナーを使って病院で人工授精する方法です。
ちなみに不妊治療が始める目安として、おおよそ２つ項目があります。
・一年以上妊活をしているが妊娠に至らないこと。
・高齢出産と言われる年齢であること
でも、このどちらかに該当しないと不妊治療が出来ないわけでは無いので安心してくださいね。
病院ではあくまで自己申告なので
「一年以上妊活をしているが妊娠しない。検査と不妊治療を希望している」
というようなことを伝えれば通常は問題ありません。
我が家は高齢出産の年齢でしたので、すぐ始めることが出来ました。
もしかしたら若い方、あとは先生によっては慎重な方もいるかもしれません。
とはいえ人工授精は自然妊娠にかなり近いものなので、体外受精などの不妊治療よりは敷居が低いかと思います。
FTMであることは伝えない
もちろんですが、FTMであることを伝えれば病院で人工授精は出来なくなります。
第三者の精子を使うということはAID治療になってしまうからです。
個人ドナーの精子を夫のものとして、治療に進まなくてはなりません。
倫理的によくないのではないかとの声が聞こえてきそうですが、
それはまた違う場で話すとして。
話を戻すと、ドナーを探す際に重要なのが、提供できる時間、場所などになってきます。
病院で人工授精を行う際に、初回の検査一回とそれ以降、人工授精のたびに必要になります。
毎回用意して精子は病院で検査にかけられるので、同じドナーを使わなければなりません。
当たり前ですが、毎回違うドナーを使うと大変なことになります。
おそらくこの方法をとっているFTMはちょこちょこいると思いますし、ますます増えていくと考えられます。
いつか規制がかかる？！
僕の予想ですが、いつか規制がかかり始めるだろうと思っています。
FTMへのAID治療を行なっていた病院もいつかゼロになり、
そうするとこの個人ドナーを使った方法が一気に広がるでしょう。
もちろん海外でもAID治療を行う方も増えると思いますが、
絶対的に多いのは国内での個人ドナーを使った方法です。
子供が産まれると出生届を役所に出しますので、
どこの病院でどの両親から生まれた子供なのかすぐに判明してしまいます。
戸籍上では性別変更した事実は消せませんから。
現在はまだFTMへのAID治療をしている病院が残っていますので問題ありませんが、
完全になくなると、すぐにバレてしまいます。
偽って人工授精となると関わった病院なども絡んでくるので非常に厄介です。
なので、いつまでもこの方法が使えるとは限らないと思いますし、
方法としては安全ですが、やはり少なからずリスクがあることは承知の上で行なって欲しいと思います。
もちろん国内の流れが良い方向に向かい、もっとAIDに対して寛大な国になれば上記のようなことはないでしょう。
僕自身もそう願っていますし、その可能性は十分にあります。
これだけSNSが発展し、個人の声が世界を変えることができる世の中です。
全ての人が明るい道を歩いていけるよう僕も発信し続けていきます。
