FTMの為のブログ

平成19年性別変更。嫁あり子あり。好きなものはビール、筋トレ、サーフィン、タイ料理。一歳になる息子が可愛すぎて毎日悶絶。基本真面目にFTMのFTMによるFTMの為の情報を発信していきます。

FTMのAIDについて考える

AID(非配偶者間人工授精)とは不妊治療の1つです。

 

名前の通り、非配偶者つまり夫ではない第三者からの精子提供を受け、人工授精する方法です。

 

主に無精子症などの男性不妊の場合に適用されます。

 

他人の精子を使うことは法的問題も絡んできますので、非常に複雑で男性不妊の最終的な手段でもあります。

 

しかし、精子をもたないFTMの場合は、子供も持つ方法としては最初に考えられる手段ですので、安易に考え実行に移す方もいるのが現実です。

 

「性別が男の子だったから嬉しくなかった」

 

「やっぱり自分に似てないから可愛くなかった」

 

悲しいことに実際にそういう声をちらほらと聞いてきました。

 

子供はステータスではない

昔ってFTMは治療が早く進んでいる人が偉いみたいな風潮が割とありがちでした。

(僕の考えなので違うと思っている方ごめんなさい!)

 

そりゃホルモン治療をしてなけりゃ声も高いし、胸オペしてなけりゃ胸の膨らみも出ますよね。

 

それを女っぽいからFTMじゃない、FTMはそんなじゃない。

 

みたいな勝手に決めてくる輩に、運が悪かったのか僕はちょこちょこ出会ってきました。

 

みんなの憧れになりたいからといって、結婚を決めてAIDで子供を授かった人は

 

やはり理想とかけ離れていたらしく嘆いていました。

 

FTMだからこそ性別にこだわり、男はどうあるべきだとこだわってる人が多いと思います。

 

僕自身もそうでした。

 

でも今はLGBTというマイノリティーの立ち位置が大きく変化を遂げていて、

 

自分という個性を大事にしてもいいという風潮になってきました。

 

家族はこうあるべき、男は家族を持つべきだとか。

 

そういった時代は終わったのです。

 

自分が好きな人、好きなもの、好きな場所で好きなように過ごすことが一番大事で、

 

その中に子供がいるという選択肢があるかないかだけなのです。

 

子供の性別問題

子供を考えているFTMはやはり女の子を希望する方が多いと思います。

 

やはり男の子だとトイレトレーニングとか父親が率先してやらねばいけませんから、

 

正直僕自身も男の子だったら大丈夫かなという不安もありました。

 

まぁ実際生まれたのは男の子でしたが、気持ちの変化とか全くありませんし、

 

とにかく可愛いすぎて逆に困るぐらいです。

 

とはいえ、絶対女の子が欲しい人もいるはず。

 

今はかなり高確率な産み分け法もありますので、それを参考にするのも良いと思います。

 

ただ100%の保証はないので、あくまで性別にはこだわり過ぎないほうが自分にとっても楽かなと思います。

 

純粋に子供を望んでいれば、性別なんて全く関係無くなりますよ。

 

将来、子供に告知する必要があるか?

これは非常に難しい問題で、正直いまだに考えている事でもあります。

 

国内の約半数のAID治療を行なっている慶応病院では、

 

基本的には告知はしたほうがいいと答えています。

 

実際に告知方法などのアドバイスもくれるそうです。

 

親の立場としては告知したくない、告知しない人がやはり多いのですが。

 

親の病気や離婚などもし偶然知ってしまった時、子供本人はどう感じるでしょうか。

 

一部ではありますが、AIDで生まれた子供の意識調査によると

 

AIDと知った時の気持ちを

 

「困惑した」

 

「一生隠そうとしていた親に不信感を持った」

 

「怒りというより言葉を失った」

 

という声が多くありました。

 

また、AIDであることを早い段階で本人に知らせるべきだと、ほぼ全員が答えました。

 

つまり隠し通すにはリスクがあるということです。

 

でも、告知することもリスクなのではないか、、、

 

告知してしまったら、父親ではなくなってしまうのではないかという不安な気持ちにも正直なったりします。

 

まだ僕たちの答えは出ていません。

 

でも、親として全力の愛情を生涯捧げていく気持ちに変わりはありません。

 

どうしても子供を作ることばかりに目がいってしまいますが、

 

その先の未来も少し考えながら進んでみるとより歩みやすいものになるのではないでしょうか。 

 

 ぜひ奥さんとたくさん話し合ったり、AIDのセミナーなどにも参加して情報を集めてみるのも良いと思います。