FTMが子供を持つ方法
戸籍を変更し、結婚して、次が子供問題。
僕のように手術で生殖機能を失ったFTMに立ちはだかる壁ですね。
あえて子供は作らない、もしくは欲しくても出来ないというカップルも今は多くいる為
子供がいない夫婦というのも特に珍しいことではありません。
しかし、人間の本能というもんなんでしょうか。
僕を含めて、結婚しているFTMの友人の半数以上は子供がいますし、
僕自身そういった子供についての問い合わせを良く受けます。
なので好きな人の子供が欲しいって感情は自然なものなんでしょうね。
とはいえ精子がない僕たちがどうやって授かるか。
代表的な方法をかなり簡単にまとめました。
1、AIDによる不妊治療
非配偶者間人工授精。
名前から分かるように、第三者からの精子を提供してもらい、人工授精する方法です。
本来、無精子症などで妊娠出来ない夫婦に行われる治療ですが、
法的に夫婦になっていれば性同一性障害の患者もAID治療を受けることは可能です。
しかし、肝心の法整備が出来ていない為、性同一性障害患者への治療を行っている国内の病院は非常に少ないです。
つまり何かトラブルやイレギュラーなことがあった時に対応できない、
責任を負いたくないという病院がほとんどだということです。
それはその通りです。
例えモラルに反していない行為だとしても、仮に訴えられるとしたら病院側ですからね。
リスクがありすぎます。
さらに一番有名であった慶應大学病院では、精子ドナーの不足により現在新規受け入れを中止しています。
なので親族であったり、個人ボランティアを使った方法が今後ますます増えていくと考えられます。
2、養子縁組
養子縁組には普通養子縁組と特別養子縁組の2つがあります。
違いは養子が実親と親子関係を存続するかしないかの違いです。
実親との親子関係を断ち切り、養親と親子関係を結ぶ特別養子縁組が多いです。
実際に養子を迎えるまでには様々な審査、研修をこなす必要があり、
お金も数十万から数百万かかる場合もあります。
それだけ子供に対して真っ当に向き合える心と経済力が必要なわけです。
途中で辞めたいなんて出来ませんからね。
3、シングルマザーとの結婚
これはちょっと趣旨と違うので載せるか悩んだのですが、
方法というか一応こんな事もあるよと読んでもらえるとありがたいです。
意外とシングルの方と結婚しているFTMが多い気がするんですよね。
好きな人に子供がいる場合は、結婚したら自動的に父親の立場になります。
もちろん実際はいきなり結婚するわけでなく、
付き合っている中でその子供との関係を築いていけるので、
お互い家族として生活していきやすいのかなと思います。
子供が優先なので、無理やり結婚できませんからね。
まとめ
この他にも海外でやる方法だったり、他にも選択肢はあるのですが
日本でメジャーなものとして載せました。
ちなみに僕は1と3に当てはまっています。
なので二児の親父という事です。
連れ子と養子縁組したり、AIDで子供が出来たりと過ごしていますが、
こういった経験が誰かの為になったり共有できたらいいなと思っております。
次は僕たちのAID治療の体験もちょこちょこ載せていきますので、
ぜひご覧頂ければと思います。