個人ドナーの提供方法とリスク
個人ドナーが決まったら、実際に治療が始まります。
個人ドナーを使った時の注入法
個人ドナーを使った場合の精子の注入方法は、3つ。
個人ドナーから採取した精子を受け取り注入する
1、セルフシリンジ法
2、シリンジ法(人工授精)
実際に性交渉をする
3、タイミング法
セルフシリンジ法
採取した精子を自分でシリンジで注入する方法です。
精子の寿命は最大48時間と言われていますので、もらったらすぐ自分でできることと、お金がかからないので、非常に手軽です。
ただ感染症のリスク、ただでさえ匿名の個人の精子ですので安全性は保証されていません。
一概には良くないとは言えませんが、奥さんの身体を一番に考慮するべきですし、僕はなるべく避けるべき方法かと思います。
シリンジ法(人工授精)
セルフシリンジと異なり、自分でやるのではなく、病院で人工授精での注入してもらう方法です。
病院でやる治療法なので、毎回精液の検査が行われ安全面が高いです。
妊娠しやすい排卵の時期に合わせて、注入します。
自然妊娠に近い治療法ですし、赤ちゃんへの影響もなくお勧めできる方法と言えるでしょう。
僕たちはこの方法で子供を授かることができました。
タイミング法
実際に個人ドナーと性交渉を行う方法です。
メリットは一番妊娠率が高いことです。
しかし、僕としては絶対にあり得ないし、例え子供の為だと思っても
そこまでするべきではないと思います。
中にはボランティアと偽ってタイミング法を勧めてくる悪質なドナーもいるようです。
あまりないとは思いますが、タイミング法も行なっているドナーは極力避けるべきでしょう。
一番優先すべきこと
AIDをする上で一番大事にして欲しいのは奥さんの身体と心です。
不妊治療自体が女性にとって負担が大きいのです。
一回の妊娠率は5〜10%と言われています。
しかもあくまで妊娠率なので、流産などで出産まで行かなかった場合も
確率に含まれていますので、数回は続けた方が良いでしょう。
僕の経験上、やはり不妊治療は心身ともに負担が大きいらしく、
いつもは気が強い妻でさえ落ち込む日が続いたりしました。
流産を経験した日、もう諦めようかと話し合った日、
不妊治療は辛いことの方が多いです。
僕も辛かったけど、それ以上に妻の方が辛かったと知っています。
だからなるべく、、、いや、
絶対に奥さん優先で決断して進んでいって欲しいと思います。
出産するのも命がけですからね。
それをサポートできるのは僕たちの役目だと思うのです。