AID(人工授精)の流れ
では人工授精とはどのような流れで進めるのか、
経験を元にまとめてみました。
1、生理周期と基礎体温を記録する
不妊治療を決めたら、まず始めて欲しいのが、
生理周期と基礎体温の記録です。
毎朝起きたら体温を測り、記録することで生理周期が分かります。
人工授精は排卵日に行うことが多いのですが、その排卵日を基礎体温の記録から
推測できるのです。
通院が始まる前に行なっておくと診察がスムーズになりますし、
時間の短縮にもなります。
2、産婦人科を決める
人工授精と出産する場所は出来るだけ同一にした方が良いと思います。
様々な検査結果を保管していることや、やはり行き慣れた場所・先生・スタッフがいる病院の方がリラックスできるでしょう。
自宅から一番近い病院を選ぶ場合が多いと思いますが、今は病院食が美味しいところや設備が良いなどの理由で決めるのも良いと思います。
もちろん不妊治療に定評がある病院を選ぶのも1つの手です。
ですが、定期的に通院することを考えれば、通いやすさは重視するべきでしょう。
3、初診は月経時にする
初診は様々な検査をします。
その中で血液検査でホルモン値を調べます。
卵巣年齢や甲状腺が正常か、というものが分かる非常に大事な検査です。
その血液検査は月経中でなければならないので、
その日に合わせて予約を取ることをお勧めします。
4、精子の検査
できれば初診の際に精子の検査もできるように用意をしておいた方が良いでしょう。
基本は当日採取したものが有効なので、個人ドナーとの都合も合わす必要があります。
病院によっては病院内で採取を勧められる場合もありますが、
強制ではないので普通に断っても大丈夫です。
5、超音波検査・子宮卵管造影検査
超音波検査は、エコーを使って実際に卵巣が正常な形なのかをみます。
子宮卵管造影検査は、膣から造影剤を入れ、卵管の流れをみます。
流れが悪いということは精子が卵子まで辿り着きにくいということです。
6、排卵後に再度血液検査
7、異常がなければ人工授精開始
ここまで全て正常であれば次回の排卵日から人工授精が始まります。
1回での妊娠率は高くても10%程度と言われています。
しかし妊娠した約90%は4〜6回で妊娠されているので、
諦めずに続けることが大事です。
まとめ
かなり簡易的な流れですが、おおよそこのような流れになっています。
毎回パートナーと一緒に行く必要はないですが、
不安だらけかと思いますし、なるべく付き添ってあげるべきかと思います。
そして一番大事なのは思い詰めないこと。
気を楽に挑むぐらいがちょうどいいと思います。
なかなかできないイライラやストレスで精神的にまいってしまったという方も実際に何人か見かけました。
3〜5年続けて妊娠した夫婦もいますし、1回目でうまくいく夫婦もいます。
「焦らずマイペースに行きましょう。」