FTMの為のブログ

平成19年性別変更。嫁あり子あり。好きなものはビール、筋トレ、サーフィン、タイ料理。一歳になる息子が可愛すぎて毎日悶絶。基本真面目にFTMのFTMによるFTMの為の情報を発信していきます。

胸オペの前に必ず読んでもらいたい事

僕の胸オペの出来上がりは正直成功したとは言い切れない。

 

 もちろん胸が平らになったことだけでも十分かもしれません。

 

でも一番の目的としては、周りの男性のように海パンいっちょで海やプールへ行きたいとか堂々と着替えがしたいとか、そういう普通のことができることを望んでいるはずです。

 

成功やメリットは世に出回ることが多いですが、失敗やデメリットは表に出ることは非常に少ないです。

 

しかし、過去の失敗例を知識として入れておくことで、リスクや失敗を最小限に抑えることができます。

 

僕の経験がこれから胸オペを考えている方たちに1つの情報として参考にしてもらえば大変嬉しく思います。

 

1 病院選びは慎重に

選択肢は日本の病院、美容外科、海外の3つになるかと思います。

 

僕の頃は、やってくれるところが今と比べて非常に少なかったこともあり、あまり考えずに病院選びをしてしまったことが一番目のミスでした。

 

ネットも普及しておらず、口コミは近くの友人ぐらいしかなく、なんとなく決めてしまうという、、、

 

あの頃の自分をぶん殴りたいですw

 

自分と病院の相性もありますので、できれば実際に病院で説明を受けることをお勧めします。(海外は厳しいですが、、、)

 

それでは、それぞれのメリットデメリットをまとめました。

 

①日本の病院

 

医大病院や国立病院、主にガイドラインにのっとった正規ルートと言われる病院です。

 

メリット

・値段が比較的安い。

・安全面が高い。

・保険適用になる場合がある(ホルモン注射をまだ行っていない状態であれば)

 

デメリット

・海外などに比べて技術的に低い。

・予約待ちでオペまで時間がかかる場合がある。

・病院自体が少ない。

 

美容外科

 

GID専門で非常に理解があって技術が高い病院もあれば、通称闇と言われる低価格低レベルの危険な病院もあります。

 

メリット

・技術的にレベルが高い場合が多い。

・予約待ちが少なく、オペまでスムーズ

 

デメリット

・値段が高い。

 

③海外(タイ)

 

昔からGIDに対する治療を積極的にやってきた先進国です。

 

メリット

・値段が安い

・技術的にレベルが高い。

 

デメリット

・最低でも2週間以上の休みが必要。

・アテンドを使わず個人で予約を行うのは非常に大変。

 

一番大事なのは、失敗例をしっかり聞いてみることが大事です。

 

失敗例というよりもその病院の症例を見せてもらいましょう。

 

2 禁煙

ニコチンによる血管収縮などのにより血流が悪くなり、最悪の場合乳頭が壊死したり、傷が治りにくい原因となってしまう可能性があります。

 

絶対ではないですが、一生物の身体です。

 

少しでもリスクを減らす為にも頑張りましょう。

 

僕は喫煙がやめられずギリギリまで吸っていたので、後悔しない道を選びたいなら最低でも1ヶ月前から禁煙することをお勧めします。

 

3 自分の身体を知る

人によって手術方法、傷の治りやすさ、体力の違いさまざまです。

 

・U字切開法か下部切開法か。

 

方法によって身体の回復速度もだいぶ変わります。

 

切開部分が大きければ大きいほど身体に負担がかかります。

 

・ケロイド体質か。

 

傷が残りやすい体質だと、術後は綺麗でも後々から傷が目立つ場合があります。

 

初期の対応が非常に大切になります。

 

・肌は強い方か。

 

術後はしばらくサラシを巻いて圧迫していなくてはなりません。

 

夏場や特に肌が弱い方であれば、痒みなどを引き起こし荒れてしまうかもしれません。

 

しっかり確認することで主治医に相談などでリスクを最小限に抑える事ができると思います。

 

僕の胸オペ

数年のカウンセリングが終わり、22歳の秋に念願の乳房摘出手術を行いました。

自宅から片道2時間半かけ病院に通う事、数回。

値段は約50万で1泊2日の手術。

小さい胸だったこともあり、比較的傷跡が残りにくいU字切開法となった。

若い先生だったので、そこまでベテランという感じではなかった。

(その頃はまだまだ日本では症例が少なかったので仕方ない)

初めての手術で不安があったが、本当にあっという間。

麻酔がかけられたと思ったら終わってた。

痛みもあまりなく、翌日退院。

両親がわざわざ何時間もかけて迎えにきてくれた。

両親の気持ちを考えると胸が苦しかったし、感謝の気持ちと胸がなくなった喜びで帰りの車は泣きそうだったことを覚えている。

退院後約1週間ほどは脇の下あたりに管が刺さった状態。

何をしているかというと、管の先にドレーンという血液や体液を溜める袋のようなものをつけ、その血液量を定期的に自分で測らなくてはならないから。

2、3回ほど術後通院をして問題なく綺麗に真っ平らになっていたのを再確認。

こうして僕の胸オペは終わり。

ただ半年ほどすると切開した乳輪の周りがケロイド状に広がってきた。

乳頭も潰れてなくなってしまった。

再度病院に行くも再手術してもまたケロイド状になるということ、金額的な問題で諦めざる得なかった。

 

まとめ

僕の胸オペは失敗の部類に入っていると思います。

 

海やプールなどの人前で脱ぐことは出来ません。

 

もちろん満足している訳ではないし、いまだに再手術を考えたりします。

 

それでも平らになった事だけでも精神的な安定になったことは間違いないです。

 

僕がしたのは10年以上も前の話なので、日本の技術は格段に上がっています。

 

でもそれでも、この世に絶対にありません。

 

ましてや身体にメスを入れる行為。

 

だから必ず準備だけはしっかりやって欲しいのです。

 

堂々と歩けるように皆さんの手術が成功することを願っています。

 

 

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